頭ではわかってるけど行動できないのはなぜ?原因と対策を解説
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「将来のために、資格の勉強を始めたい」
「自分の目標達成のために、これをやり始めたい」
「何か新しいことをやってみたい」
などなど。いろいろと「やりたい」を感じているのに、実際には行動できないことってありませんか。
そして、「できていない」自分を責めてしまって、自己嫌悪に陥ってしまい、「やること」を気がつけば諦めてしまっているようなケースも。
ただ、ちょっと待ってください。
「行動できない」のには、「行動できない」理由があります。
この記事では、「行動できない」理由としてどんな可能性があるのか、そして「行動できない」状態から何をすれば抜け出せるのかをお伝えしていきます。
なお、当メディアを運営するfeppiness株式会社が開発する手帳『pure life diary』や書籍『人生の純度が上がる手帳術』では、認知科学(脳と心のしくみ)の視点から、人生を変化させる考え方や多数のワークを紹介しています。
「頭ではわかってるけど行動できない」と、思うように動けず自分を責めてしまうときは、このような手帳や書籍からヒントを得るのもおすすめです。
行動のブレーキとなっている本音や、しあわせにつながる大切な価値観に気づけるかもしれません。
頭ではわかってるけど行動できない5つの原因
やったほうがいい、と感じているのに「できない」ときって、苦しいですよね。
けど、「できない」のには、「できない」理由があります。ここでは、その考えうる理由を5つご紹介します。
行動しないことでメリットを得ている
「行動しない」のには、「行動しない」理由が隠れています。
岸見一郎・古賀史健著『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)のなかに、「小説家を夢見ているけれど、なかなか作品が書き上げられない人」の話が登場します。
なぜ、作品を書き上げて、賞などに応募しないのか。その本当の理由として、本書では以下のように説明されていました。
実際のところは、応募しないことによって「やればできる」という可能性を残しておきたいのです。
つまり私たちには、現状のなかで安心・安全でいようとする習慣があります。「行動しない」ことで自分が傷つかなくて済んだり、何かを守ろうとしていたりすることがあるのです。
行動するほどやりたいことではない
「これがやりたい」「あれがやりたい」と考えているのに行動できないときは、実は本当に自分が進みたい方向でないことがあります。
筆者はコーチングを行っていますが、ときどき、
「これがやりたいのに、行動できないんです」
とご相談をいただきます。セッションで紐解いていくと、「行動できない」と悩んでいた行動をしても、本当に自分が望むものが手に入らないことが見えてきます。
「私は仕事で実績が欲しい」と考えている方が、本音では「家族との時間をもっと持ちたい」と願っていることがあるんです。そして、最終的には、
「あ、これ、私が本当にやりたいことじゃなかったんですね!」
とスッキリ。そして、「本当に自分が望むもの」を手に入れるためには、どんな行動をするといいのかを考えなおすことで、スムーズに行動できるようになります。
やりたいことを見つめ直したいときは、次の記事をヒントにしてみてください。
▶︎関連記事【自分のやりたいことがわからないときの対処法・ヒント【仕事・人生】】
行動した結果をイメージできていない
ある日、人から、
「この商品、いいから使ってみて!」
と、おすすめしてもらったとします。このとき、
(あ、使ってみよう)
という気持ちになるでしょうか。
「この商品を使ったら、5キロ体重が落ちて、血糖値も下がったんだよね。おかげで、健康診断の結果も良くて。だから、いいよ。使ってみて」
とすすめてもらったら、どうですか。おそらく、具体的にどんな結果が得られたかをイメージできる後者の説明のほうが、
(あ、じゃあ、使ってみよう)
という気持ちになるのではないでしょうか。
今、行動しようとしていること。それをすることによって、あなたはどんな自分になることができますか。具体的にイメージしてみましょう。
行動のハードルが高い
学生のとき、問題が難しすぎて、やる気を無くしてしまった経験はありませんか。ゴールが遠すぎると、「できない」気持ちが強くなってしまいます。
たとえば、今、アルファベットを覚えている英語学習者が、いきなりTOEICの問題を解いたとしたらどうでしょうか。
問題に何が書いてあるのか、リスニングで何を言っているのかがまったくわからず、何をどうしたらいいかがわからなくって途方に暮れてしまいはしないでしょうか。
大きいゴールを持つのも大切です。「大きいゴール」が出てきたら、そのゴールから逆算して、スモールステップまで考えてみましょう。
自分が具体的に何をしたらいいかが見えるまで、できるだけタスクを小さくし、ひとつひとつのハードルを下げるのがコツです。
ゴールまでの道筋が見えていない
人は抽象的すぎると何をやればいいかがわからなくなり、行動に移せません。
ただ漠然と、
「英語が話せるようになる」
と、ゴールを設定していたとします。けれど、具体的に「英語が話せる」というのは、自分がどうなっていたら「英語が話せる」状態でしょうか。
「Nice to meet you. My name is……」
と初対面の方に挨拶と自分の名前を伝えられるとします。この時点で、もう「英語を話している」状態ではあるんですよね。
自分にとって何ができたら「英語が話せる」と言えるのかを明確にし、そこまでのロードマップを作成してみましょう。
頭ではわかってるけど行動できないときの7つの対策
「行動できない」を「行動できる」に変えたいときに、できることをまとめてみました。ここでは、具体的な対処法を7つ紹介します。
- 行動できていない現状を認める
- 何のために行動するのか目的を明確にする
- 成し遂げたらどんな自分になれるかイメージする
- 逆に行動しなかったらどうなるかイメージする
- やらないことを決める
- 具体的な数字を入れて目標を立てる
- やることを公言する
行動できていない現状を認める
現状に気づくことで、行動を選択し直すことができます。けれど、今の自分の状態から目を背けていては、改めて選択し直すことはできません。
「ある」ものを「ない」と扱おうとすることになるからです。「ない」ものは、変えられないですよね。
そして、「行動できていない」ことも悪くはないんです。「行動できない」何らかの理由が私たちにはあります。
ただ、やろうと考えていたことが「できていない」ことに自分へのつらさや悔しさ、情けなさといった感情が出てくることも。
それが、時として苦しいです。でも、「私はできる」と無意識では自分ができると知っているから苦しさを感じてしまうのかもしれません。
だって、完全にあきらめていたら、「できていない」ことに対して、つらさなどは感じません。「できていない」ことに悩みはしません。
「できていない」ことを悩んでしまうぐらい、自分を変えようと一生懸命な自分がいませんか。
だからまずは、「行動できていない」自分を認め、がんばっている自分を励ましてみましょう。
自分のがんばりを認められず、つい自己否定してしまいがちな方は、以下の記事で紹介する対処法が参考になるかもしれません。
▶︎関連記事【【HSP】自己否定が強い原因は?やめたいときの対処法!自尊心を高める自分との向き合い方】
▶関連記事【自己受容できない人の原因と対処法【人生を変えるコツも解説】】
何のために行動するのか目的を明確にする
「何のために」を明確にすることによって、行動しやすくなることがあります。
たとえば、英語学習を始め、「夏までにTOEIC800点!」と決めたとします。
この「800点」という数字だけを追いかけると、なかなかその数字に到達しないことが苦しくなってしまう可能性があるんです。けれど、
「将来、国際結婚をするために」TOEIC800点を目指す
のように目的が明確だとどうでしょうか。「800点を目指す」だけよりも、ちょっとモチベーションが上がりませんか。
思うようにやろうとしていることが実行できないときには、
「何のためにこれをやる?」
と自分に問いかけてみてください。
成し遂げたらどんな自分になれるかイメージする
「行動した」先に、どんな自分がいるのかイメージしてみましょう。
TOEIC800点が目標だったとして、目標を達成している自分がどのように英語を活かしていたらうれしいでしょうか。
- どんどん英語を誰かに教えられるようになっているのか
- 恥ずかしがらずに英語で人に話しかけられるようになっているのか
- 海外旅行に行くのに、何の心配もなく計画が立てられるようになっているのか
などなど。できるだけ、具体的にイメージするのがポイントです。
もう一つのポイントとしては、目標を成し遂げた自分をイメージして、自分自身がワクワクできるかどうか。
想像してみたとして、
(そんな自分いいなあ……)
とならないのであれば、本当に自分が求めているものと行動がズレている可能性も思い出してみましょう。
なお、未来のポジティブな自分がうまく思い描けない方は、以下の記事で対策が解説されています。
▶関連記事【セルフイメージを高める5ステップ!人生を変えるコツも解説】
逆に行動しなかったらどうなるかイメージする
行動しないことで自分がどうなるのか、具体的にイメージしてみましょう。
たとえば、
「このまま英語を勉強しなかったらどうなる?」
と、自分で自分に質問してみます。そうすると、
「英語を勉強しなかったら、キャリアアップができない」
「英語を勉強しなかったら、国際結婚する相手が見つけられない」
「英語を勉強しなかったら、好きな海外旅行に行くのに毎回言葉の心配をしてしまう」
など、いろいろな未来が見えてきます。「やらないこと」で自分がどうなっているのかを具体的にすると、
(うわ、これはやろう……)
と、望まない未来を避けるために行動しようという気持ちを起こすエネルギーとなってくれます。
やらないことを決める
もしかすると自分が今やっていることで手放してもいいものがあるかもしれません。なぜなら、日々抱えているタスクが多すぎるのが原因かもしれないからです。
何か新しい行動を始めるときには、今までやってきた行動から、何かやめてもいいものを見つけてみましょう。
手帳に自分が毎日やっていることリストを書き出してみてください。そして、そのなかで、やめてもいいと感じられるものをやめます。
やめたところに余白ができるので、新しいことを始める余裕が生まれます。
「やめること」を決める際には、自分の感性にしたがってみてください。「やらなきゃ」と、「have to」でやっていないかどうかに気がついてみること。
『pure life diary』といった手帳や日記などをうまく活用し、日頃から自分の「want to」へのアンテナを立て、「have to」に気づく習慣をつけておくのもおすすめです。
そうすることで、本当に自分がやりたいことへの感度も上がっていきます。
具体的な数字を入れて目標を立てる
人はタスクを細分化し、具体的に何をするかがわかっていたほうが行動に移しやすくなります。
そのため、具体的に「いつ」までに「何」が「どのぐらい」になっているのが理想なのか、目標を立ててみるのもよいでしょう。
たとえば、ただ「英語が上手になる」というよりも、「年内にTOEICで800点以上を目指す」とした方が、どんな行動をすればいいかが見えてきやすいです。
行動できていない理由としては、何をするか具体的なステップが明確でないからかもしれません。
以下の記事には、挫折しない目標の立て方やコツを紹介していますので、チェックしてみてください。
▶︎関連記事【挫折しない目標の立て方!コツや注意点、人生を変えるポイント】
やることを公言する
まわりの人たちに協力してもらうのも一つの方法です。
「年内にTOEIC800点目指します!」
と、具体的な目標を決めたら、宣言してしまってもよいでしょう。宣言するメリットは、自分が何を達成したいか伝えることで、それについての情報が外から入ってきやすくなることです。
「私の友達で英語が得意な人がいるよ」
「兄弟が、英語の先生」
「この参考書、いいらしいよ」
などなど、自分が宣言することでまわりの人たちからのサポートが得られやすくなります。また、
「あ、私も英語勉強している!」
「TOEIC、私も受けようと思っていた」
など、一緒に学んでくれる知り合いも見つかるかもしれません。やることをまわりの人たちに伝えることで、自分が行動しやすい環境を作っていくのもおすすめです。
行動を継続する3つのポイント
人は習慣化をするのに非常に時間がかかる生き物です。
けれど、一度習慣化してしまうと、それをすることが自然になるため、苦にならなくなります。
こちらでは、そのためのポイントを3つお伝えします。
目標を小さく設定する
大きな目標が決まったら、その目標を達成するのにどんなことをクリアしていくのが必要なのかを明確にするのもおすすめです。
たとえば、今、TOEIC500点の方が、TOEIC600点を目指すとします。そのために、
・毎日英語を10分聞く
・英単語を毎日3こ覚える
・問題を5問解く
など自分にとって負担がない範囲の目標を作ってみましょう。その小さな目標の達成を繰り返していくうちに、自然と大きい目標に到達できます。
さらに、小さな目標にすることで、達成感を多く味わうことができるため、成功体験も重ねていけます。
成功体験が増えれば増えるほど、自信にもつながり、よりやる気も満ちてきます。
とりあえず5分だけやる
人の脳には、「やり始めるとやる気が出る」というしくみがあります。
やり始める前は、気持ちがのらず、なかなか始められなかった。けれど、いざ始めてみると集中してできたことってありませんか。
そのため、やる気があってもなくても「とりあえず」体を動かしてみましょう。そうすることで、脳のほうが目の前で行っている作業に合わせて活性化していってくれるのです。
また、「やろう」と計画を立てていることについては、すぐに手の届く範囲に必要なものを置いておくのもおすすめです。
たとえば学習中の参考書は、いつも机の上に置いておく、などです。そうすることで、始める前のハードルが下げられます。
「とりあえず」を始めやすい環境も作ってみましょう。
自分の行動を客観的に振り返る
松下幸之助さんの言葉で、「本当に正しく反省する」という言葉があります。
「正しく反省」するのではなく、つい
「ああ、今日もやろうと考えていたことができなかった」
「できなかった私はダメだ」
と自分を責める考え方をしてはいないでしょうか。
自分を責めてしまうことは、自分で自分のモチベーションを下げてしまうことにもつながります。そのため、
(ああ、できなくってショックを受けている自分がいるんだな)
(やらなかった自分が悔しいんだな)
とできなかった自分を責めるのではなく、客観的に自分がどんな気持ちなのか、どんな状態なのかを振り返ってみてください。
ショックを受けるほどに、きちんと向き合おうとしている自分がいる。
悔しさを感じるほどに、行動を変えようとしている自分がいる。
そんな自分を受け入れ、励ましの言葉をかけてみましょう。その上で、
「何をしたら明日はできるかな?」
「どこを変えたら、できるようになるかな?」
と、行動するのに、今の自分には何ができるのかを考えてみましょう。
わかってるのにできない自分は変えられる
人は新しい習慣に慣れるまで、時間がかかります。自分の行動パターンを変えるのは、根気がいることかもしれません。
「これをやろう!」
と決めて、最初の数日間はやる気にみなぎっているのに、一週間後には続いていないことなどよくあることです。けれど、そんな自分を責めないで欲しいのです。
「今日はできなかった。けれど、『できなかった』ことに気がつけた。じゃあ、明日はどうする?」
と、人は再選択ができる生き物でもあります。
「できない」が続いて苦しいときには、コーチなどの専門家の力を借りるのも有効です。コーチング・セッションを受けることで、「行動できない」本当の理由が見つかりやすくなるんです。
理由がわかれば、これも、「行動」の再選択ができます。
気がついて再選択をし続ければ、自分が変わっていきます。だからこそ、「未来の自分」を信じる選択をしていきませんか。
また、feppiness株式会社が開発した手帳『pure life diary』や、書籍『人生の純度が上がる手帳術』も、あなたの心が本当に望んでいることや大切にしたい価値観を知るために役立つでしょう。
「頭ではわかってるけど行動できない」と、自分を責めてしまうときは、このような手帳や書籍からヒントを得るのもおすすめです。
認知科学の視点から、人生を変えるための方法や行動をステップ形式でわかりやすく解説しているので、ぜひワクワクしながら、理想の自分とじっくり向き合ってみてくださいね。